2025年5月26日、明治大学政治経済学部・奥山雅之ゼミナールでは、スイスからリフレーミング手法の第一人者であるAndri Hinnen氏、日本で大企業などの組織コンサルタントとして活躍するGregory Glanzmann氏をお招きし、「産業集積×リフレーミング」の特別講義を開催しました。この取り組みは、産業集積形成に関する新たな視点やアイデアを創出することを目的としています。
Andri Hinnen氏は、リフレーミング手法を用いて企業支援などを行うZense(スイス)の創設者であり、スイスの国立大学であるザンクト・ガレン大学の講師でもあります。また、映画製作者としても活躍されており、長編ドキュメンタリー『Breathing Under Water』において、チューリッヒ国際映画祭観客賞を受賞されています。
リフレーミングとは、ますます複雑化する問題を単純化するのではなく、視点を変えることで新たな理解や解決策を見出す手法です。本特別講義では、ストーリーテリング、メタファー(比喩)、ビジュアル化などの技法を用いて、複雑な内容を効果的に伝える方法について、Hinnen氏よりご説明いただきました。
また、Glanzmann氏からは、ご自身が関わったドイツの自動車産業集積の事例をご紹介いただき、それをもとに、学生たちと共にメタファーの手法を用いたストーリーライン構築のワークを行いました。さらに、まとめとして、北海道の半導体・AI産業集積を事例に、リフレーミングを実際に活用した解決策を考えるグループワークが展開されました。


