地域の特徴を語れる地域
人口減少など厳しい状況におかれていても、地域の特徴を語れる地域は強い。
北海道の中央部に位置する東川町は、人として本来の居場所として「適疎(てきそ)」が存在する町を掲げ、写真文化の「首都」として発信を続ける。
島根県の離島である海士町は、「ないものはない」を掲げる。すなわち、「都会のような便利なものはない(ないものはない)が、生活に必要なものはすべてそろっている(ないものはない) 」という、持続可能な社会に合致するまちの姿を体現する。
お互いを思いやる「言葉」がある地域
人口が減少しても、人が人を思いやる地域は強い。人と人とのつながりが強ければ、そこに住む人々の幸福、豊かさの感じ方も強くなる。
静岡県の大井川上流部に位置する川根本町は、多くの住民が「挨拶」を習慣としている。山仕事が多かった地域であるため、人や町の安全を確かめるための習慣だ。これが地域の魅力となり、サテライトオフィスを置く企業を惹きつけている。