高校3年生の私は、将来のことをほとんど考えられずにいた。今の学力で届く中で一番偏差値の高い東京の大学へ行こう、とまあなんとも熱量のない考えしかなかった。ただ一つ、本音としてあったのは「広い世界を見てみたい」という思いだ。田舎を出て、都会で少しきらきらしてみたかった。
そんな私が奥山ゼミを選んだのは、都会に出たからこそ地元との違いを強く感じ、もっと知らない土地を見てみたいと思ったからだ。フィールドワークを通して、地元よりもさらに長閑で人も少ない町があることを知り、「田舎」「都会」という自分の物差しはとても狭いものだったのだと学んだ。
もし高校時代の自分に声をかけるなら、「そのまま進んで大丈夫」と伝えたい。誇れるような進路選択のやり方ではきっとなく、自分の本音を大事にしたやり方を不安に思うこともあったが、そのときの本音はちゃんと今の自分に繋がっている。大きな理由がなくても心が動いた方向へ進んでみる。その選択は、きっと無駄にはならない。
